カーボンナノチューブとは、今ナノテクノロジーの中でも最も注目されている素材の一つです。
炭素Cという元素でつくられている黒鉛。その黒鉛を構成するグラフェンシートが筒状に丸まった構造をしているのがカーボンナノチューブです。
このグラフェンシートの構成によって2つのタイプがあり、1枚のグラフェンシートから構成されるカーボンナノチューブを、単層CNT(カーボンナノチューブの略)。2枚のグラフェンシートから構成されるカーボンナノチューブを、多層CNTと言います。
ナノカーボンにはどんな機能があるのでしょうか?
ナノカーボンの機能は、主に生物学的機能と機械的機能に分けられます。
生物学的機能には熱的機能や電気・電子機能、化学的機能があります。また機械的機能には、吸着機能、生理学的機能、形態機能などがあります。
これらの機能を応用することで、ナノカーボンは自動車や航空機の素材としてだったり、IT技術に応用されたり、医療の分野でも役立っています。
ナノカーボンの応用範囲
熱電交換・・・熱電交換素子、エネルギー交換器
半導体性・・・センサー技術
キャパシタ・・・環境、ハイブリッド自動車、電気自動車
二次電池・・・IT、電力・エネルギー
高強度・高弾性・・・自動車、宇宙航空、建築土木、先端複合材料
伝導性・・・EMI
生体的適合性・・・バイト医療、バイオセンサー
触媒機能・・・燃料電池
電子放出・・・表示デバイス
熱伝導性・・・熱伝デバイス